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蕨市新型コロナ緊急対策第5弾を発表
市独自に高齢者施設等従事者のPCR検査を実施

検査医療体制の強化が図られる市立病院
検査医療体制の強化が図られる市立病院
1月8日に緊急事態宣言が発出され、飲食店を中心に営業自粛などの努力が継続されていますが、新型コロナウイルス感染症の拡大は収束には至らず、深刻な事態が継続しています。こうした中、頼高市長は蕨市新型コロナ対策第5弾について発表しました。

今回の総事業費は4億2422万円。第1弾〜第5弾の緊急対策の総計では16億3457万円となります。今回の対策は、「さらなる検査・医療体制の充実強化」「生活支援・経済対策」「ワクチン接種体制の確立」の三つの柱で、5つの対策が盛り込まれています。主な内容については、下の一覧表をご覧ください。何れも、感染拡大の不安を深め、暮らしや営業の危機に直面した市民の願いにこたえるものです。

蕨市新型コロナ緊急対策第5弾の主な内容
<更なる検査・医療体制の充実強化>
〇高齢者施設等従事者に対するPCR検査委託事業(1,405万円)
重症化リスクの高い高齢者や障害者が入居する施設等でのクラスターを未然に防止するため、市内全ての施設従事者を対象に、月1回(計2回)のPCR検査を無料で実施【複数回の実施は、県内初】

〇市立病院の医療体制強化支援事業(1億円)
新型コロナ感染症対応をはじめ、救急指定病院、地域の中核病院として、安全で安定的な医療を継続的に提供していくため、医療体制強化に向けた支援を実施

<生活支援・経済対策>
〇蕨市フードパントリー補助事業 100万円
新型コロナ感染拡大の影響から収入が減少し、生活が困窮している世帯に、食料の配布と生活相談を実施する蕨市社会福祉協議会への補助
*2月・3月に2回開催 食料は各150世帯分
〇蕨市電子商品券支給事業【県内初】 2億6,600万円
全世帯の家計を応援し、市内の消費拡大を通じて、地域経済の活性化、市内事業所への支援を図るため、全市民に1人3,000円の電子商品券を支給
*感染防止に有効とされるキャッシュレス決済を活用

<ワクチン接種体制の確立>
〇新型コロナワクチン接種事業(4,317万円)
市民へのワクチン接種に向け、接種券等の印刷やコールセンターの設置、システム改修など、接種体制を構築し、医療従事者・高齢者への接種をスタート
※詳しくは市役所にお問い合わせいただくか、市ホームページをご覧ください。




市民の願い・党市議団の要望を反映
特に、高齢者施設等従事者に対するPCR検査の実施については、いま大きな問題となっている施設などでのクラスター発生を抑制する対策として必要性が強調されているものです。

1月15日に埼玉県は、一定の状況になっている市に所在する高齢者施設に対するPCR検査実施を発表しましたが、この時点で基準を満たしていなかった蕨市は、感染者数で基準以上となった今日も検査対象に加えられていません。日本共産党市議団は、昨年来、国・県による高齢者施設や医療機関などへのPCR検査実施を要望するとともに、それが行われない場合の市による検査の実施を検討するよう要望してきました。

今回の緊急対策第5弾は、こうした中で蕨市が独自の対策として決断したものであり、内容的にも、高齢者の入所施設の他に障碍者の入所施設も対象としていること、2月・3月と2回にわたる検査を行うことなど、県の対策をさらに拡充したものです。


ワクチン接種スケジュールなど
また、新型コロナウイルスワクチンの接種スケジュールなどについても発表。2月下旬から医療従事者への接種、3月下旬以降に65歳以上の高齢者、その後に高齢者施設等の従事者や基礎疾患のあるかた、さらにそれ以外の一般の方、と順次行う予定です。なお、3月中旬以降、コールセンターを設置し市民からの問い合わせなどに対応する他、接種場所については調整中であることなどが示されています。なお、ワクチン接種事業の概要については下記をご参照ください。
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蕨市 新型コロナワクチン接種事業の概要
1.推進体制
○蕨市新型コロナウイルスワクチン接種事業プロジェクトチームを設置(令和3年1月12日)
○14名で組織し、今後、順次体制を強化する予定。全庁を挙げて事業を推進

2.接種スケジュール
○医療従事者 2月下旬〜  
○65歳以上の高齢者 3月下旬以降〜
○その後、高齢者施設等の従事者や基礎疾患のある方、それ以外の一般の方と、順次接種を開始する予定

3.接種に向けて
○3月中旬以降、コールセンターを設置し、高齢者の方に接種券を発送予定
○接種場所は、市内医療機関や集団接種会場で調整中

4.予算措置
○令和2年度分 4,317万円
○令和3年度分 4億5,485万円