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コロナ危機から いのち・くらし守り社会保障充実めざす
社会保障をよくする蕨の会が総会

3月30日、市民団体、労働組合、日本共産党などが参加する「社会保障をよくする蕨の会」の2021年総会が開催されました。

はじめに、佐藤会長があいさつに立ち、この間の活動の特徴や各団体の取り組みなどに触れながら、「新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えない中、いのち・くらしを守る活動がさらに重要」と発言。続いて、来賓の川嶋芳男・県社会保障推進協議会事務局長は、菅政権が新型コロナ対応に逆行する「病床削減推進法案」や「高齢者医療費2倍化法案」を強行しようとしている緊迫した国会情勢などを報告し、政治を変える重要性を強調しました。

昨年、同会は、恒例の自治体キャラバンができなくなるなど、新型コロナ対応による様々な制約があったものの、工夫しながら地域での活動を継続してきました。活動報告では、こうした活動の様子に加え、利用控えによる経営の悪化や感染防止の負担増に苦しむ介護事業について市内すべての事業所に現状を聞き取るアンケートを実施したこと、市民の負担増につながる埼玉県国民健康保険運営方針(第2期)の問題点などについて市担当者との懇談を行ったこと、新型コロナ対策などの要望事項を市長に申し入れたことなど、コロナ危機の中で新たな取り組みにも挑戦してきたして来たことも報告されました。

出席者からも発言があり、障がい者入所施設を求める活動、生存権裁判や年金裁判の取り組み、深刻な自営業者の営業とくらしを守る運動などの取り組みが紹介されました。また、高齢者については外出機会の減少や介護控えなどにより認知症の進行や機能低下の事例が増える懸念などの発言がありました。

日本共産党からは、鈴木智議員が出席。国保に関する蕨市の状況や3月議会の様子を報告し、社会保障とともに、くらしを支える「あったか市政」の重要性について発言しました。

総会は、活動報告、決算、方針、新年度予算をすべて可決。佐藤会長をはじめとする新年度役員を選出し閉会しました。日本共産党からは、鈴木智議員が副会長に、宮下奈美議員が事務局次長に選出されています。