index
コロナ禍 救急出動増える 消防委員会報告(市議会議員 武下 涼)

2021年度第1回蕨市消防委員会が10月6日に開催されました。消防委員会は市長の諮問に応じて消防行政にかかわる事項を審議する行政委員会です。

この日は、2年間の任期満了に伴う第1回目の委員会であったため、市長により委嘱状が手渡され、委員長及び副委員長の選出が行われました。

他の議題については、2020年度消防本部所管決算書歳出の概要、2021年度秋季全国火災予防運動、2021年度消防委員の参加行事予定等が示され、議論しました。

決算書歳出について以下の点について質問しました。
武下 「119番通報等多言語通訳サービス」(18カ国語対応)の運用は順調なのか。
消防 タイムラグは生じるが、大きな不具合は発生していない。
武下 コロナ禍において、自殺者数が増加している。「救急統計の自損行為」(自殺の目的による行為)の傾向はどうか。
消防 2020年度の自損行為による救急出動は2020年度は36件、2021年は10月1日時点で42件。自損行為による出動は増えている。
武下 保健センターと連携するケースは。
消防 救急要請が複数回されるようであれば、情報提供をしている。
武下 市内でコンビニエンスストアがここ最近でも閉店している。「街なかAEDステーション事業」の状況はどうか。
消防 現在AEDステーションの設置店舗は27店舗となっている。
武下 「普通救命講習」について、コロナの影響がでていると思われるが実績はどうか。
消防 2020年度は12回・94人が受講した。2019年度以前に比べると大分少ない状況。今年度については9回・73人。緊急事態宣言の影響もあった。今後については、普及啓発は非常に重要な課題のため、人数を絞りつつ、感染状況など注視しながら実施していきたい。

その他の議題
その他の議題では、市民の方からの3200万円の指定寄付を活用して整備される「高規格救急自動車」の納期について質問が出され、「納期については、今年の12月、または来年1月となる。コロナ禍で半導体メーカーの部品調達に影響が出ている」と回答。

続いて消防法に基づく、事業者等が設置する消防用設備にかかわる「消防用設備等点検」の状況について質問し、「対象は2600程。不備等があれば改修報告書を提出してもらい、なかなか動いてもらえないようであれば、予防課から指導するようにしている」と回答がありました。