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防災・災害対策を学ぶ 埼玉県一区議長研修会に参加して(市議会議員 武下涼)

 埼玉県市議会第一区議長会研修会が10月14日に開催されました。また、今回の研修会は、新型コロナウイルス感染症対策等の観点から、オンライン形式で開催されました。
党市議団全員で参加しました。

「多発激化する豪雨災害と新型コロナウイルス感染症拡大の抑止策と提案」と題し、河田惠昭氏が講演しました。

河田氏は、関西大学社会安全学部特別任命教授・社会安全研究センター長で、専門は防災・減災・縮災としています。また、阪神・淡路大震災の経験を語り継ぎ、その教訓を未来に生かし世界へ発信する等の目的から創設された「人と防災未来センター」のセンター長を兼務しています。


2007年には、1986年国連に創設されたSASAKAWA防災賞を受賞するなど、国内外で幅広く活動されています。

地震と火災の関係について
講演の冒頭に、10月10日に発生した「蕨交流変電所」の火災について触れ、「私どもは、地震によって火災が発生したと考えている」と述べ、「地震の被害は時間差で起こるものもある。変電所内に設置された変圧きは非常に重く、揺れると非常に大きな力が働き、潤滑油が少しでも漏れると液面が下がり、絶縁が悪くなり高熱が起こりうる。地震による被害は発電所に加え、実は変電所も複雑な運用で、また古いものもあるなど被害が懸念される」と指摘。
「今回の変電所の火災なども踏まえ、首都直下型地震が起こると、大規模な被害が生じるといったことなど、この機会に、思い起こしていただきたい」と呼びかけました。

研修会に参加して
講演の内容は、「地球温暖化とその影響」「被害を大きくする相転移」「河川の氾濫例」「新型コロナウイルス感染症拡大を収束できる戦略と戦術」と多岐に渡りました。「危機管理」についても具体的な助言があり、今回の内容を市議団内で深めながら、市民の安全・安心にかかわる提言活動等に生かしていくことが重要だと実感しました。