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「憲法改悪を許さない」オンライン学習会行われる

1月19日、「憲法改悪を許さない」オンライン学習会(日本共産党埼玉県委員会主催)が行われました。
講師の県平和委員会・二橋元長氏は、最初に「戦争する国」づくりのいま…、とのテーマで、安倍・菅政権の下で安保法制の施行など危険な流れが作られてきた経緯とともに、岸田政権の下で現れた軍事費の拡大、「敵基地攻撃能力」保有の公言、そして憲法改悪に前のめりになっている姿勢などを指摘。続けて、自民党の改憲案の危険性について、?憲法に書き込まれる自衛隊は、敵基地攻撃能力を備えた海外展開可能な自衛隊であること、?緊急事態条項については、戦前の日本で戦争遂行と人権抑圧などにつながった歴史があり、こうした条項がなくとも必要な対応は現行法で可能なこと等を解説しました。

さらに、中国や北朝鮮とどのように対応するか、とのテーマで、二橋氏は、これらの国との未来についての認識や関係がこじれてきた歴史や政治などの背景について解説。日米首脳会議の共同声明で示された軍事同盟強化や台湾有事に備えた参戦体制づくりの問題について触れたうえで、「北東アジアの平和のために」として、日本の植民地支配など近隣諸国との歴史認識の共有を進めること、憲法の平和主義に基づく平和外交を積み上げていくことの重要性を強調しました。アフガン戦争やイラク戦争の結果を指摘し、年間一千回を超える国際協議を積み上げてきた「東南アジア諸国連合(ASEAN)」の努力を紹介。「軍事力では解決しない・できない」を確信に、署名や共闘の取り組みを広げようと呼びかけました。

蕨市会場の参加者は、「問題点がよく分かった。署名の取り組みを進めるとともに、憲法にかかわる対話や学習会など、市民との共同の取り組みも広げたい」と感想を述べていました。