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地球温暖化対策のためにわたしたちができることを学ぶー蕨市環境フォーラム

講演する星野氏
講演する星野氏
10月26日、蕨市と市公衆衛生推進協議会が共催する蕨市環境フォーラムが行われました。日本共産党市議団から山脇紀子議員が参加しました。

 主催者として、??英雄市長と阿部恒男公衆衛生推進協議会会長があいさつ。 ??市長は、衛生センターでのゴミのリサイクルにより売却代金が6400万円収益となっていること、ごみ焼却炉の延命化工事を行い発電された電力は3倍となり3500万円以上(400万kwh=1300世帯分の年間消費電力分)収益となっていること、環境にやさしい設備の設置補助金は10年間で500件を超える申請があったことなどを紹介し、コンパクトなまちでカーボンニュートラルのまちづくりをめざすとして環境問題への一層の協力を呼びかけました。

 続いて、「カーボンニュートラルの実現に向けて私たちができること」をテーマに、認定特定非営利活動法人環境ネットワークさいたま代表理事の星野弘志氏が講演しました。

 星野氏の講演は、世界の平均気温はすでに1・1℃上昇し、このまま行くと、どんどん気温が上昇してしまう、地球の平均気温が1.1℃上がるのは人間の体温と同じであり、人間なら病気になりかけ、地球はすでに危険域に突入しているので世界は気温上昇を1.5℃以内に抑える目標に合意したとのわかりやすい説明からはじまりました。
 
地球の温度が少し上がるだけで海流や気流が変化し、世界各地で異常気象が発生。さらに気温が上がれば異常気象はさらに激化するとして、地球温暖化発生のしくみや、カーボン(=二酸化炭素)・ニュートラル(=プラスマイナスゼロ)とは、二酸化炭素の排出量と吸収量を均衡させることだと説明し、1・5℃以内に抑える上で脱炭素社会へと変えていく必要性を話しました。

 蕨市の温室効果ガスの排出量については約28万トン(2019年)で県平均より少なく、家庭関連からの排出割合が多いのが特徴と述べました。そこで市民の力と役割が大きいと強調しました。そして、具体的に私たちができることとして家でエネルギーを減らす(省エネ家電の利用や、窓の断熱化)、エネルギーを創る・選ぶ(太陽光発電設備の設置、再生可能エネルギー賦課金への関心)ことを具体的に節約行動例やCO2ダイエットなどを示し、わかりやすく説明。

 最後に「CO2削減は生活の質や健康を向上させる面も多い。日本一のコンパクトシティ蕨市は脱炭素社会のポテンシャルと可能性が高い街である」とまとめました。