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2024年芝園に完成予定
夜間中学校新校舎建設にかかる説明会

2019年4月に埼玉県内初の夜間中学校が開校しました。川口市立芝西中学校の陽春分校になります。現在は川口市並木にある元県陽高校の校舎で授業が行われています。

2020年から旧芝園小学校敷地に校舎の建設工事が行われる予定でしたが、土壌調査により土壌および地下水から汚染物質が確認されたため、地下水の状況調査や対応検討に時間を要していました。

結果、汚染区域上での校舎建設を避けて再設計を行い、施工業者も決定をしたため、10月19日に4回目となる近隣住民への説明会の開催となりました。

当日の説明会では川口市教育委員会や施工業者である埼和興産株式会社より工事概要とこれまでの経緯、土壌汚染に対する対応、新校舎の仕様、工事期間中について、学校運営について詳細に説明がありました。

地下水からダイオキシン類が検出されたため、井戸水を引用している1件について飲用しないよう通告を行い、土壌から砒素や鉛が検出された8区画については現存土壌と仕切りをしたうえでアスファルト塗装または盛り土を施工する。

10月17日から工事に着手し、2024年2月完成予定。2階建てで、1階には多目的ホールや図書室、職員室など、2階には普通教室11部屋などを配置。
 陽春分校には現在男性24人女性13人の計37人が学び、内訳は川口市から17人その他さいたま市、蕨市、戸田市、草加市など11市町村から、日本11人、外国26人で年齢は10代〜60代まで。国語や社会、理科の時間に日本語教育も行っているなど報告がありました。  

説明会に参加した山脇紀子市議会議員から土壌汚染への対応や夜間中学の卒業生の人数を質問しました。 土壌汚染部分には人が立ち入らないような植栽などを施すこと。卒業生については2021年度37人、20年度13人、19年度25人が卒業し、その半数が市立高校定時制へと進学したと答弁がありました。

日本共産党は埼玉県内に夜間中学を作るよう国政や県政、市政でも様々な機会で長年要望を続けてきました。4年前に川口市に一校目が設置されました。現在でも埼玉県には3万4千人、さいたま市に4千人余りの未就学・未終了者がいるとの結果があります。「埼玉に夜間中学を作る会」では、2校目をさいたま市にと活動をしています。