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「選ばれる」まちを考える 全国都市問題会議報告会
市議会議員 鈴木智・山脇紀子

全国からおよそ2千人の自治体関係者と学者、研究者などが集まり、都市問題や行政課題について話し合う「全国都市問題会議」が10月13〜14日に長崎市で開催されました。

パネルディスカッション
各地でのアプローチを交流
 2日目は、パネルディスカッション。各地の取り組み、「何度も訪れたい場所」へのアプローチについて見解が交わされました。

はじめに、コーディネーターの大杉覚・東京都立大学教授は、「選ばれる」基準について「幸せを感じること」との見解を示し、「訪れる人の幸せづくりに行政がコミットしていくことの意味は何か」と提起。続いて各パネリストが発言しました。主な内容は以下の通りです。
◆ゆとり研究所所長の野口智子氏。長崎県雲仙市の「雲仙人プロジェクト」などを紹介。地域の人が緩やかな交流・議論を重ね、それぞれの特性や地域の魅力を認識しあい、つながりを生かした取り組み、市外の人の参加へとつながる活動◆田中敦・山梨大学教授。従来のオフィスとは違う場所に移動して仕事を行う「ワーケーション」の変化と可能性について◆NPO法人長崎コンプラドール理事の桐野耕一氏。市民がまちの魅力を探し、発見し、磨き、まち歩きガイドとして発信する「長崎さるく」について◆岐阜県飛騨市の都竹淳也市長。飛騨市ファンクラブの活動と市外の人が地域課題を手助けする「ヒダスケ」の取り組みについて◆兵庫県伊丹市の藤原保幸市長。清酒発祥の地を地域の魅力・個性ととらえた取り組み、市民の誇りと街のイメージにつなぐ取り組みについて。

最後に大杉氏は、「外に向けてだけでなく、市民自身がどう感じているのか」との視点など、ディスカッションや1日目の報告で示された主なポイントを紹介。長崎市のまちづくりの特徴にもふれ、全体をまとめました。