index
政治を変え、人権としての社会保障を
社会保障をよくする会が学習会

11月19日、社会保障をよくする蕨の会の秋の学習会が開催されました。主催者を代表して挨拶に立った佐藤会長は、「(コロナ禍で)3年ぶりの開催だが、この3年間で社会保障は大きく切り崩されてきた。今こそ立て直さなくてはならない」と述べ、同会の活動の意義を強調しました。

続いて行われた学習のテーマは、「『全世代型社会保障』ってなんだ」。今日の社会保障改悪のこの間の経過と仕組み、問題点、打開の方向など、県社会保障推進協議会の事務局長・川嶋芳男氏が解説しました。

川嶋氏は、安倍政権から続く社会保障改悪の流れの中で、「人権保障としての社会保障」が骨抜きにされてきたと指摘。さらにコロナ禍において保健所や医療機関が不足し多くの命が失われるなど、社会保障の脆弱さを厳しく批判しました。そして、憲法前文や同25条から社会保障の重要性を強調。運動を広げ、社会保障を次世代へバトンリレーしていこうと呼びかけました。

その後は、市内の取り組みの交流。障害のある子どもの介護を何十年も続けてきた親の立場から障がい者入所施設整備の必要性を訴える思い、物価高騰に見合う年金引き上げを求め署名や裁判闘争を続ける運動、「補聴器は社会参加の必需品」と全国的にも広がる高齢者難聴の補聴器補助を求める取り組み、子ども医療費無料化の拡大や学校給食無償化の必要性などが、切実さとともにそれぞれの立場から語られました。

最後に、まとめとして同会副会長の鈴木市議が発言。「切実な思いが交流され、社会保障の重要性と政治を変える必要性が示された。力を合わせて頑張りましょう」と呼びかけました。