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「生きていてよかった」と思えるまちを戸田革新懇の市民学習講演会に参加して(市議会議員 鈴木智)

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戸田市革新懇主催の市民学習講演会に出席させていただきました。講師は、NPO法人、多摩住民自治研究所理事の池上洋通氏。池上氏は実践的な地方自治の研究家で、かつて蕨・川口・鳩ヶ谷の三市合併が議論されたときに市民主催の学習会で講師を務めていたただいたこともあります。

 この日は、「地方自治ってなあに?〜子供から高齢者まで、すべての市民の力を合わせて生きていてよかったと思える戸田市をつくる〜」とのタイトルで講演しました。

 池上氏は、冒頭に自分の生い立ちにふれ、困っている人の役に立つ、二度と戦争はしてはいけない、という自身の母親の言葉を紹介。様々な戦争や東日本大震災での被害などにふれながら、「誰もが生きていてよかったと思える」社会の在り方について語りました。さらに、生まれたばかりの子どもも含めた一人一人が主権者であることや平和、地方自治の意義について、戸田市の平和都市宣言や自治基本条例を例に挙げながら解説。日本国憲法の国民主権、基本的人権、恒久平和の三原則や個人の尊重などとともに地方自治に関する条文を紹介したうえで、地方自治は「国家権力をもってしても覆すことはできないもの」であるとの考えを強調。沖縄の辺野古基地建設など今日的な課題を挙げて、政府の姿勢を厳しく指摘しました。

 この日は会場からも活発な発言があり、回答の中で池上氏は、北海道の真狩(まっかり)村立農業高校の話を紹介。困難な中でも維持するために住民が努力している意味を考えてほしいと述べ全体をまとめました。

 この学習講演会は、私にとって「地方自治」の意義とともに、地方議員が果たすべき役割を改めて考える機会となりました。機会をいただいた戸田市革新懇の皆様に感謝します。