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第4回市立病院建替え整備特別委員会報告(市議会議員 鈴木さとし)

5月14日、第4回蕨市立病院建替え整備特別委員会が開催されました。この日のテーマは「南部医療構想と蕨市の現状について」。市立病院担当職員の報告をうけ、質疑や意見交換が行われました。
 
南部医療構想は、埼玉県地域保健医療計画の中で定められ、2025年度を念頭に、蕨市・川口市・戸田市の地域で必要な医療需要を見込み、必要な医療・介護を受けられる体制を確保するためのものです。
 
説明では以下のことが示されました。◆この地域の一日当たりの医療需要が2013年の3268人から2025年には4217人に増加し、必要病床は5025床が見込まれている。◆現状の病床との比較では、機能でみると急性期で必要病床数を上回っているものの、高度急性期、回復期で特に不足している状況にある。
 
また、市立病院の現状で示された主な内容は以下の通りです。◆診療科の増設や患者数、医療需要などから適正な病床数を確保し積み上げてきた結果、現在の病床は130床。◆入院機能については現在の急性期機能から一部転換することが了承されている。◆包括ケア病床への一部転換による病床利用率の向上やパンデミックへの対応など将来への対応へ130床の確保が必要と考える。
 
その後の日本共産党の質疑を通して、急性期から回復期への転院での課題に対応するうえで総合病院として両方の病床を確保することは有利であること、地域包括ケア病床や自宅療養のバックアップ機能、救急機能などを考えると急性期をベースとして回復期病床を確保する方向が考えられることなどが示されました。
 
さらに全体の議論では、経営状況改善への取り組みや病床削減の効果の有無、個室化の検討なども議論されました。
 
次回は7月16日、市立病院の職員体制や設備・機能などの現状と課題について議論する予定です。