基本理念・整備の基本方針などについて議論ー第5回市立病院整備検討審議会の報告(市議会議員 鈴木さとし)
6月27日、第5回目となる市立病院整備検討審議会が開催されました。
今回の審議会には、審議会として今年度中にまとめる「蕨市立病院整備基本構想・基本計画」のうち、「第3章新病院整備の基本的な考え方」の案が事務局から提案されました。主な内容は以下の通りです。
◆基本理念は現行と同様。?市民の健康の維持増進を第一とし、地域住民に愛される病院となることを目指します。?患者及び家族の皆様が満足できるよう、安全で質の高い医療サービスの提供を目指します。
◆新病院整備の基本方針
1急性期医療の継続、2地域医療連携の充実、3地域包括ケアへの対応、4周産期医療・
児医療の提供、5市民の健康の維持増進への対応、6入院環境の整備、7外来診療環境の充実、8満足度の高い職場環境の形成の各項(地域包括ケア病床の確保、成人健診センター機能の設置、個室数の拡大などを含む)
◆担うべき役割と診療体制 5疾病それぞれへの対応について示したほか、1救急医療、2災害医療、3周産期医療、4小児医療、5感染症対策について蕨市の現状に合わせて継続・実施していく方向を示しました。
また、診療科については現在の7科を基本に柔軟な対応が可能な診療スペースを検討すること、必要病床数については、現在と同様の130床をベースに、一床当たりの面積拡大や個室感度の要因を踏まえて決定していくことも盛り込まれました。
報告を受け、各委員からは、「分娩(周産期医療)の継続は難しいと聞いていたが継続する方向が示されよかった」などの意見が相次いだほか、病院の規模や医師確保などの課題にかかわる意見も交わされました。
この内容については引き続き審議されるほか、次回第6回(8月29日)には「第4章施設計画」、建設地、施設の必要規模、必要要素などの議論がおこなわれます。さらに、第7回(11月)、第8回(12月)の審議会を経て来年1月23日に予定される第9回審議会で決定し、答申する予定です。
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