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2012年3月議会一般質問

待機児童対策や学校図書司書配置を求め一般質問
 市会議員 やまわき紀子

◆福島第一原子力発電所事故に伴う放射線への対応について
【山脇】簡易放射線測定器の市民への貸し出し状況と
測定結果はどうか。土日祝日の貸し出しは検討できないか。
【部長】1月16日より開始した貸し出しでは蕨市在住あるいは在勤の方に対し、事前に予約し、平日午前9時〜午後4時までの一日単位で貸し出している。本日まで42件で、高い数値がでたのとの報告はなく、安心できたとの感謝の言葉を頂戴している。土日祝日は要望があれば検討したい。
【山脇】厚生労働省が示した食品に含まれる放射性物質の新たな基準では牛乳及び乳児用食品は50ベクレル(1sあたり)となるが給食食材の市独自の基準値はどのように設定されるか。
【部長】給食に使用される食品が基準に適合していれば安全性は十分に確保されているとのことで、新基準に準拠した対応としたい。教育委員会で実施する簡易測定で放射性物質が測定された場合は、専門機関に依頼し、より精度の高い検査を実施するとともにその食材については使用を見合わせる。
【山脇】蕨の学校給食に供給されている原乳から微量の放射性物質が検出されている(3月からは検出せず)が、どのような対応が考えられるか。
【部長】学校給食用牛乳は選択できる環境にない中、本市に割り当てられたクーラーステーションに集荷される原乳において微量であっても放射性物質が検出されていることに、県でも農家に対し改善にむけて要請等を行っていることから県の対応を注視していく。
【山脇】保育園給食の食材の測定について充実していく考えはどうか。
【部長】2月21日に測定器が保育園用として市庁舎に移管されたことに伴い、保護者の関心が高い牛乳の検査頻度を2週間に1回から1週間に1回に拡大した。

◆保育園の待機児童対策について
【山脇】保育園への入園希望者の状況と待機児童数はどうか。
【部長】一次受付の申込者数は317人で昨年の254人を大幅に上回る結果となり、入園不承諾者は183人となっている。
【山脇】市立保育園と同様の負担で家庭保育室に入室できるように検討できないか。
【部長】家庭保育室は待機児童の受け皿となっている現状から認可保育園同様の負担額での入室についても検討しているが、相応の市の財政負担が見込まれますので、ほかの待機児童対策の効果や経費も考慮しながら検討を続けていきたい。
【山脇】子育てしやすいまちとして評判があがり子育て世代が蕨を選んで転居してくるという話しを聞いているが、待機児童を減らすための対策はどうか。
【市長】子育て世代への支援に重視しているので、待機児童解消は最重要課題の一つとして考える。平成24年度の早い時期に見通しをたてたい。ぜひ実らせたい。

◆学校図書室への司書配置とボランティアの活用について
【山脇】学校図書室への図書充足率はどうか。この3年間での図書購入数がどうか。
【部長】これまでに図書充足率の大幅な向上を図り、平成23年度末時点での充足率は小学校101・7%中学校105・3%。東小471冊、西小836冊、南小1397冊、北小1083冊、中央小591冊、中東小474冊、塚越小834冊の小学校合計5686冊。中学校では、一中2963冊、二中1448冊、東中857冊の合計5268冊。
【山脇】子どもたちが本に接しやすくすための工夫ができる専門職員=図書司書の配置が必要だと思うがどうか。また、各学校ごとの図書ボランティアの活動状況はどうか。
【部長】司書を採用することは望ましいことであると考えるが、現状では多くの課題がある。小学校では全校、中学校では一中、東中で学校応援団やPTA、地域ボランティアの方々の協力をいただいている。

◆放課後子ども教室の充実【山脇】放課後子ども教室の実施状況と学校ごとの参加児童数はどうか。
【部長】教室は原則、毎週月曜日の放課後に小学校の一時的余裕教室などを活用し、実施している。学校ごとの参加児童数は、2月末現在で、東小77名、西小92名、南小178名、北小74名、中央小75名、中央東小67名、塚越小65名、全体で628名の参加となっている。
【山脇】放課後子ども教室の利用が増え、月2回のみの利用となってしまっている学校があるが、毎週実施できるよう充実する考えはないか。
【部長】南小学校では大変多くの児童が参加し、奇数学年と偶数学年の2グループに分かれて開催しており、そのため月2回のみの利用となっている。現状では、実行委員会のメンバーを増やすことが大変困難であることから南小学校の放課後子ども教室は現行のとおり実施していきたい。