index
2016年9月一般質問【コミバスや特別支援学級の増設、子どもの貧困対策について】

◆コミュニティバスの拡充
【山脇】市民の要望が高いバス停にはベンチを設置してほしいがどう検討していくか。また、歩道など段差のあるバス停についても段差解消を図ってほしいがどうか。
市役所に行くのに時間がかかりすぎる。南町3丁目や河鍋暁斎美術館にも乗り入れてほしい。駅前商店街にもバスを通してほしい等、市民からの要望をどのように取り上げ、改善していく考えか。アンケートの実施状況はどうか。
【市民生活部長】ご指摘の市民要望も含め、今後、ルートの見直しについて検討を進めていく。また、バス停についてはルート見直しに伴い、移動も考えられることからベンチ設置や段差解消に関しては併せて検討していきたい。アンケートは無作為抽出3000件、利用者に対して630件の配布を行い、無作為抽出1359件、利用者409件から回答をもらった。現在集計作業中であり、アンケート結果はルート拡充やより良い運行のための参考資料としていきたい。

◆特別支援教育の推進を
【山脇】教育センターの新設やスクールソーシャルワーカーの配置が行われたが、
相談状況はどうか。
【教育長】4月から8月末までの相談件数は131件となっており、教育センターの新設に伴い相談件数も増加している。スクールソーシャルワーカーの相談件数は91件、訪問件数は62件。
【山脇】特別支援学級におけるそれぞれの障がい別の人数はどのようか。他の学区から特別支援学級に通学してきている児童・生徒数はどうか。今後の増減の状況はどうか。
【教育長】南小学校5名、北小学校7名、第一中学校14名、第二中学校8名が在籍。他の学区から南小4名、北小4名、第一中学校5名いる。過去5年間は微増傾向にある。
【山脇】要望してきた特別支援学級の新設の見通しと準備状況はどうか。
【教育長】来年度、東小学校、西小学校、東中学校に新設する準備をすすめている。
【山脇】発達障害・情緒障害通級指導教室を中学校への設置についても検討できないか。
【教育長】中学校はさわやか相談員が特別支援教育コーディネーターと協力して、生徒の指導にあたっている。現時点では、通級指導教室の設置は考えてはいないが、引き続き指導の状況の把握に努めていく。
【山脇】中学校の特別な支援が必要な生徒数はどう把握しているか。通級指導教室の県内の設置数と近隣での設置状況はどうか。
【教育長】22人。川口、鴻巣、上尾、草加、さいたま市など県内19校に設置されている。
【山脇】将来的に検討をすすめてほしいと要望。

◆子どもの貧困対策について
【山脇】就学援助制度の要保護世帯・準要保護世帯の支給状況はどうか。全児童・生徒に対する割合はどうか。
【教育長】平成28年度小学校の要保護世帯37人(1.3%)準要保護世帯236人(8.1%)、中学校の要保護世帯25人(1.8%)準要保護世帯147人(10.7%)。
【山脇】新入学学用品費を3月に早めに支給することはできないか。
【教育長】4月1日付当初認定の新1年生を対象に支給しているので、保護者の申請から手続きに一定の期間を要するので、入学前の3月に支給するのは難しい。
【山脇】支給時期と金額はどうか。実際にこれでは足りないということは理解しているか。小学校から継続して中学にあがる家庭には継続して問題はないので、早めに支給できないか。
【教育長】7月に小学校20470円、中学校23550円支給。厳しいことは理解している。前年の所得の基準に基づいて認定しているので、難しい。
【山脇】子どもの居場所づくりとして公民館の取り組み状況はどうか。放課後や夏休みの開放事業や子ども食堂の取り組みを、公民館で推進していく考えはないか。
【教育長】公民館では子ども向け事業として学校の長期休業期間に行うものや、年間を通じての農作業や自然体験などの事業を、また、施設の開放として夏のクールオアシス事業をはじめ年間を通して施設開放などの取り組みを行っている。「こども食堂」は、市民団体「ぽっかぽっか」が西公民館を会場に今年5月から(10月以降は月2回木曜日)夕方から夜にかけて、宿題や遊び、おしゃべりや食事をしたりという活動を子どもから大人までを対象に行っている。公民館としては子ども食堂に取り組んでいる団体に公民館としての役割の中で、どのような協力等が可能か先進的な事例等があれば研究していきたい。
【山脇】児童扶養手当の支給状況はどうか。生活保護を受給していない世帯数はどうか。
【健康福祉部長】平成28年度7月末で437世帯で、369世帯が生活保護を受給していない。
【山脇】児童扶養手当の申請のため、休日の受付を増やしていく考えはないか。
【部長】毎年8月に資格確認のために行う現況届の提出について平日の市役所開庁時間中に手続きするのが難しい申請者の利便性向上のために平成24年度から期間中一回、日曜日午前中に受付を行っている。担当する職員の負担等を考慮し、休日受付を増やすことは研究したい。
【山脇】では、休みが合わずに8月中に申請に来られなかった場合の対応はどうか。
【部長】2年以内に手続きすればさかのぼり支給できる。8月を過ぎても届け出は受け付けている。10月に去年受けていた方が来ていない方には手続きを促している。
【山脇】保育園入園申し込みの選考において、離婚調停中の世帯の取り扱いはどうか。
【部長】離婚調停中であることが確認できる公的機関が発行する書類の写しを提出することで離婚が成立する前の方もひとり親家庭として取り扱っている。摩円摩円証明できる。
【山脇】他市ではり申立書を記入する例があるので、蕨でも明示するような丁寧な対応を求めるがどうか。
【部長】これまでは入れてなかったので、申し込みに明示するように改めたい。
【山脇】学習支援事業について実施状況と進学の実績はどうか。
【部長】週1回の定期教室に加えて受験対策やテスト対策、夏休み及び冬休み講習などのべ130回の開催に中・高校生30人が参加。家庭訪問はのべ778回実施。高等学校を受験した全員が進学する。高校3年生では、10人のうち大学1人、専門学校1人が進学した。平成28年度は学習教室を週2回に支援の充実を図り、貧困からの脱却を促進していく。
【山脇】子育て世代包括支援センターの設置についてはどう検討されているか。
【部長】保健師や助産師など専門職がすべての妊産婦等の状況を継続的に把握し、妊娠期から子育て期までの総合的相談支援をワンストップで提供する拠点となるもの。国においては平成32年度末までに全国展開を目指すとし、県では31年度末までに県内全市町村に設置を目指していることから、当市としても国県の動向や先進自治体を参考にしながら検討する。
【山脇】蕨ではたくさんの子育て支援策を進められきているが、子どもの貧困対策について市長の考えはどうか。
【市長】就学援助の対象拡大に取り組んできたが、さらなる改善については実態等を把握しながら引き続き考えいきたい。子ども食堂のとりくみに公民館としても可能な支援をしていく。行政、民間ぐるみのこうした取り組みが広がっていけるように、市としてもさらに貧困対策に取り組んでいきたい。