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2019年6月議会一般質問(コミバス・教職員長時間勤務・福祉入浴券)

市民が待ち望んでいたコミバスのルート拡充について質問
 
【山脇】コミュニティバスの意義や目的及び、利用者数の推移についてはどうか。
【市民生活部長】コミュニティバスは市民の足として多くの方に親しまれ、利用されている。高齢の方をはじめ、障がいのある方や子育て中の方など幅広い市民の皆さんの移動手段として、健康づくりにも役立ち重要な役割を担っている。2016年度19万8386人、17年度20万660人、18年度20万854人の利用。
【山脇】市民から出されている要望や意見はどのようなものがあるのか。
【部長】逆回りの導入、市役所や市立病院へのアクセス向上、駅への所要時間の短縮、バス停の増設などの要望が出ている。
【山脇】(ルート拡充を否定する他会派が言っている)デマンド交通や民間委託を蕨に導入した場合のデメリットはなにか。
【総務部長】乗り合いが難しい、経費一人当たりの単価が割高になる(コミバス一人当たり190円、デマンドバス一人当たり1100〜1900円)、民間では採算が取れない事業なので現状では難しい。  
【山脇】コミュニティバスのルート拡充に向けた検討状況やスケジュールはどのようか。
【市民生活部長】3月市議会の付帯決議を受け、市の総合的な交通政策の検討と報告書のとりまとめを行っている。運行事業者や警察などの関係機関との安全運行の協議・調整及び新設等のバス停設置に係る住民交渉を行い、関東運輸局への申請を行い、運行開始となる。
【山脇】バス停の段差解消やベンチの設置はどのように検討されているのか。
【部長】新たなルートやバス停が確定した段階で、既存のバス停に寄せられているご要望も含めて改善に努めていく。
【山脇】市民の交通事故リスクを減少させるためにコミバス路線を充実させ、高齢者の免許証自主返納を促す事業としても位置づける必要があると考えるがどうか。
【市長】75歳以上の市民の方に無料パスを交付し、移動や外出を支援することで高齢者の皆さんのより健康で生き生きした暮らしを応援している。コミバスのルート拡充は移動や外出がより便利になり、高齢者の運転免許自主返納を促す一助になるものと認識している。新しい市長マニフェストに掲げた市独自の高齢者運転免許返納者に対する支援策を検討する中で研究していく。

◆教職員の長時間労働の是正を図る対策を
【山脇】教職員の負担軽減について国や県における取り組み状況はどのようか。
【教育長】文部科学省は2017年12月に「学校における働き方改革に関する緊急対策」ととりまとめ、働き方改革にかんする内容を示しました。2019年3月に「学校における働き方改革に関する取り組みの徹底について」という通知を出し、「勤務時間管理の徹底と勤務時間、健康管理を意識した働き方の推進」「学校及び教師が担う業務の明確化・適正化」「学校の組織運営体制のあり方」「学校における働き方改革の確実な実施のための仕組みの確立とフォローアップ等」についての徹底を各教育委員会に通知。
県は毎月21日を「ふれあいデ―」とし会議等を入れず、定時退勤を奨励する取り組みを実施。学校を対象とした調査の所要時間を2割削減。
【山脇】市内教職員の勤務時間の状況はどうか。また、教職員の病気休職者数の5年間の推移はどうか。また、病気休職者への補充はきちんとされていきているかどうか。
【教育長】今年度の市内教職員の勤務時間状況は一日当たりの平均在校時間は小学校では4月⒑時間12分、5月が10時間22分、中学校で4月10時間59分、5月10時間52分。また、病気休職者数は、2019年度は2人で補充は行われている。
【山脇】本市での負担軽減にむけた対応はどう行われてきたか。さらなる改善や対策が必要だと考えるが、今後の対策や課題はどうか。
【教育長】これまで統合型校務支援システムの活用や35人程度学級の実施等に加え、2017年度から学校閉庁日を設定。今後は、統合型校務支援システムに保健機能を追加することで一人職である養護教諭の業務負担の軽減を図っていく予定。引き続き、各学校に対し、勤務時間の管理の徹底と業務負担の均等化をはじめ、勤務時間が長い教職員との面談を実施するなど教職員のワークライフバランスを適切に管理していく。
【山脇】中学校での部活動の適正化についてノークラブデーの推進をどうすすめられているかどうか。
【教育長】国のガイドラインや県の方針を参酌し、本市では2018年10月に「蕨市立中学校に係る部活動の方針」を策定。この方針で
は国や県と同様に、学期中は週当たり2日の休養日を設ける。平日は少なくとも1日、土曜日及び日曜日は少なくとも1日を休養日とする。年間104日以上のノークラブデ―を実現。また、学期中のふれあいデ―や長期休業日における学校閉庁日などを蕨市共通の部活動休養日として定め、これまで休養日としていなかった「定期テストの最終日」や「体育祭や文化祭の前日」なども休養日とし、ノークラブデ―とした。

◆福祉入浴券の拡充の検討はどうか。
【山脇】福祉入浴券の浴場別利用者数はどうか。地域別交付者数は。
【環境福祉部長】2018年度で中央の「朝日湯」14369枚、北町の「亀の湯」16244枚、川口市芝の「
ニュー松の湯」1912枚の利用。交付者数は、錦町167人、北町290人、中央463人、南町234人、塚越224人。
【山脇】歩いて行ける距離に浴場がほしいという声が多くなっている。福祉入浴券を利用できる浴場を増やしてほしいと思うが、その後の検討状況はどうか。
【部長】南町地区にお住まいの方を中心に、福祉入浴券の利用を望む声をいただいていることから、戸田市中町にある「一の湯」へは、引き続き検討していただけるよう重ねて申し入れをおこなっている。引き続き、機会をとらえて協力依頼を行い、利用施設の拡充につなげていけるよう努める。
【市長】お風呂は交流の場や健康長寿のまちづくりにとって意義がある。熱意をもって引き続き努力していきたい。