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2019年12月市議会一般質問(補聴器、保育行政、新図書館整備、道路公園安全管理)

認知症予防の観点から高齢難聴者への補聴器購入費補助を
 
【山脇】現在ある補聴器購入費補助金制度の対象や補助内容、支給実績はどうか。
【健康福祉部長】聴覚の身体障がい者手帳の交付対象となる方で高度・重度難聴用に原則一割負担額を除いた額を補助する制度で18人。また、身体障がい者手帳の交付対象とならない軽・中度の難聴児に対し、費用の原則3分の2を補助する制度で1人。
【山脇】高齢難聴者に対して、認知症の予防や健康寿命の延伸、医療費の抑制の観点から補聴器購入費補助金制度の創設が必要と考えるがどうか。
【健康福祉部長】難聴と認知症予防や健康づくりとの関連については認知症リスク要因の1つと挙げられ、補聴器の利用によるコミュニケーション能力の向上は高齢者の生活の質を高め、健康の維持にも資するものと理解している。新規サービスの実施にあたっては財源の確保と共に、制度実施の方法や効果についても検討が必要となりますので、引き続き調査研究していく。
【市長】大事な課題であり、国がきちんと対策をとるべきである。今回の議論で必要性は理解した。そのうえで、自治体としてできることを調査研究していきたい。

◆「子育てするならわらび」保育行政の推進を
【山脇】2020年度に向けた保育園の入園申し込みの受付状況はどうか。また、3年間の推移はどうか。
【健康福祉部長】前年度と比較して11人増の415名。3年間の推移は18年度399名、19年度404名。
【山脇】一時保育の利用状況(年齢、理由別)はどうか。
【健康福祉部長】18年度は2240名で非定型的保育1645名、緊急保育331名、リフレッシュ保育が264名。19年度4~10月1193名で非定型738名、緊急保育261名、リフレッシュ194名。
【山脇】病児保育室の利用状況はどうか。
【健康福祉部長】今年度4月に開設した「にじの部屋」の4月から11月まで201名。
【山脇】待機児童ゼロを目指しての取り組みはどうか
【健康福祉部長】20年4月に定員69名の認可保育園の開設と既設認可保育園の28名の定員拡大を行うとともに、2つの家庭保育室が小規模保育園へ移行することにより135名の定員増となる。今後も必要性を見極めながら認可保育園を中心とした整備を進め、引き続き待機児童ゼロを目指していく。
【山脇】幼児教育・保育の無償化について、実施状況はどうか。また、ひかり幼稚舎への対応はどうか。
【健康福祉部長】10月1日より認可保育園および小規模保育園等を利用する3~5歳児(月3万7千円上限)と非課税世帯の0~2歳児(月4万2千円上限)の保育料が無償となった。障がい児を対象とする児童発達支援などを利用する3~5歳児の利用料も無償。さらに認可保育園等の3~5歳児の副食費が実費徴収(4750円)となり、生活保護世帯や年収360万円未満相当世帯、第3子以降の副食費免除。
「ひかり幼稚舎」へは「地域子育て支援拠点事業」を委託し保護者の保育料の負担軽減につなげる。の
【教育部長】幼稚園の保育料は年4回の代理受領方式による現物支給を行う。預かり保育料、副食費は保護者への償還払いとなるため保護者からの申請を受ける。
「ひかり幼稚舎」には在園時保護者に対し、「蕨市私立幼稚園児補助金」として3.4歳児に年額2万8千円、5歳児に年額4万円を10月に支給した。

◆新図書館の整備について
【山脇】図書館整備に関するアンケート結果やワークショップの開催状況はどうか。また、どのような要望が多く出されているか
【教育部長】アンケートは本年4月に467人から回答。希望するサービスは一般書の充実、開館時間の延長、Wi−Fiの提供、飲食スペースの設置といった順になっている。2回にわたり22名に参加していただいたワークショップは希望する機能とゾーニング案を検討してもらった。
【山脇】図書館のコンセプトや今後の検討スケジュールはどうか
【教育部長】構想段階であり3つの柱「多様化する学習ニーズ、利用者特性に配慮した機能整備」「駅近を活かした導入機能と運営の連携」「安心・快適な利用環境の整備」を考えている。今後は再開発事業全体の進捗に合わせながらコンセプトや機能など設計の基本となる部分を固め、さらに具体的な設計作業を進めていく。
【山脇】図書館本館の移転に伴い、南町地域への分館の整備や返却ポストの設置について検討してほしいと思うがどうか
【教育部長】図書館本館が駅前へ移転することで、南町地区にお住まいの方の利便性を著しく低下させることのないよう検討していく。

◆ほかに、道路補修と公園の安全管理への対応を質問しました。