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2020年12月議会一般質問(コロナ禍での子育て支援、保育行政の推進、手話言語条例、福祉入浴券)

◆コロナ禍で大変な子育て家庭への支援拡大を

山脇 子ども家庭総合支援拠点の設置について?設置の目的と家庭児童相談室機能を移すメリットはどうか。人的配置や相談体制の充実につながるのか。児童虐待相談件数について、昨年度の件数と直近までの件数はどうか。
健康福祉部長 ?現在の家庭児童相談室を児童福祉課内に移し一体的な体制とすることで機能強化を図る。子ども家庭支援員2名、虐待対応専門員2名、さらに調整担当者1名を配置し、合計5名体制となり1名増員となる。子ども家庭支援全般に係る業務、要保護児童等への支援業務を担当することによる相談体制の充実を図る。?昨年度210件、今年度9月末まで128件。
山脇 市と「京都大学COI拠点研究推進機構」と「株式会社ほっこりーのプラス」との3者間での子育て支援などに関する革新的イノベーション創出プログラムに関する連携協定の締結についての目的や内容はどのようか。
総務部長 子育て支援などに関するイノベーションの創出と実証実験にとりくみながら、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的とし、遠隔通信や子育てAIを活用した産後うつ予防などの女性とこどもの心と体の健康サポート等の事業を推進するもので具体的にはビデオ会議システムを活用した遠隔相談の実施やAIによる相談システムの構築を検討している。
山脇 保健センター内に設置された子育て世代包括支援センターの運営状況と相談実績はどうか。
健康福祉部長 妊娠届け出時のアンケートと同時に、保健師の面接を行い、妊娠状況にうちての心配事を聞き取るアセスメントを行っている。昨年度は607人の対象で375人の方と相談を行う。また、アセスメントにより社会的・精神的に産後に子育てが困難な状況に陥る可能性が否定できない「特定妊婦」等を対象に、「支援プラン」を29件作成し、妊娠・出産・子育てのサポートを行っている。また、「子育て相談広場」を開催し、子育てに不安を抱える妊婦や保護者を把握し、早期の支援につなげている。
山脇 待機児童ゼロをめざしての取組状況はどうか。
部長 今年度、認可保育園の開設および既設認可保育園の定員拡大、小規模保育園2園の開設を行い、待機児童が大幅に減少(4月2人)したことに加え、来年4月の入園申し込み(昨年度から58人減の357人)も減少していることから、保育・子育てコンシェルジュによるきめ細やかな相談対応等により待機児童ゼロをめざしていきたい。

◆手話言語条例の制定を

山脇市内の手話サークルの活動状況や手話通訳者派遣事業の活動実績はどうか。
健康福祉部長 週2回公民館において、聴覚障害のある方と一緒に手話だけではなく、障がいのある方の生活・文化・歴史を学ぶ活動を行っている。市が委託し毎年開催している手話講習会や、小中学校で行っている福祉体験学習会においてもアシスタントとして協力、手話通訳者派遣事業等連絡協議会の構成団体として活躍。手話通訳者の派遣事業は専任手話通訳者1名、登録手話通訳者が7名の体制で活動。2018年度は199件、19年度は252件、20年度はコロナの影響で10月末までに88件。
山脇手話言語条例の制定に向けた取り組みや条例制定後の周知についてはどうか。
健康福祉部長 昨年度より蕨市聴覚障害者協会、蕨手話サークル、蕨市社会福祉協議会の皆さんと「手話言語条例の制定」について検討を進め、条例案をとりまとめた。12月7日までパブリックコメント等の結果を踏まえ、来年3月の定例会に上程したい。条例制定後は、条例の普及会啓発のリーフレットを作成。条例の目的である、全ての市民が障がいの有無にかかわらず共生できる地域社会の実現に寄与していきたい。

◆福祉入浴券を戸田市内の浴場でも利用できるよう拡充を

山脇福祉入浴券の浴場別の利用状況はどうか。配布はどのように行われているか。地域別の配布人数はどうか。
健康福祉部長 中央にある「朝日湯」13646枚、北町の「亀の湯」13646枚、川口芝の「ニュー芝の湯」2195枚の利用。配布人数は錦町165人、北町290人、中央455人、南町250人、塚越209人(2019年度)。今年は3月中旬ころ5地区に出張会場を設けて配布していますが、申請書の預かり、後日送付した。それ以降は郵送申請を含め、窓口で随時配布している。
山脇 コミバスで市内の浴場を利用しやすくなったので、バスのルートと合わせたわかりやすい広報をお願いしたい。
健康福祉部長 バス停を記載したい。
山脇福祉入浴券を利用できる浴場施設の拡充に向けて、その後の検討状況はどうか。
健康福祉部長 戸田市中町にある「一の湯」にたびたび協力依頼を行ってきましたが、本年は戸田市内の他の浴場の他店が廃業した影響で利用客が増加していていて「当面、蕨市の福祉入浴券利用による混乱をさけたい」との話があった。引き続き、重ねて利用を検討してもらえるよう重ねて申し入れを行っていく。