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2023年9月市議会一般質問(子育て支援・現図書館の跡地利用・道路改修・桜並木の安全管理・緑川の特定外来種)

◆「子育てするならわらび」子育て支援策について

山脇 2023年度の保育園・留守家庭児童指導室の入園・入室の状況はどうか。不承諾者数と待機児童数はどうか(年齢別・地域別)

健康福祉部長 令和5年4月1日現在で申し上げますと、保育園については、利用児童数は、0歳児85人、1歳児242人、2歳児308人、3歳児263人、4歳児222人、5歳児246人の合計1,366人となっており、在住地区別では、錦町303人、北町196人、中央390人、南町180人、塚越297人となっております。不承諾者数は、0歳児13人、1歳児19人、2歳児2人、3歳児15人、4歳児1人の合計50人となっており、在住地区別では、錦町12人、北町11人、中央15人、南町7人、塚越5人となっております。待機児童は、塚越の3歳児1人となっております。
留守家庭児童指導室につきましては、公設・民設を合わせた利用児童数は、1年生241人、2年生263人、3年生192人、4年生125人、5年生20人、6年生7人の合計848人となっており、地域別につきましては、学校区で申し上げますと、中央小学校102人、南小学校126人、塚越小学校115人、西小学校104人、中央東小学校132人、東小学校108人、北小学校160人、私立の小学校が1人となっております。不承諾者数及び待機児童数は、4年生9人、5年生15人、6年生2人の合計26人となっており、地域別を学校区で申し上げますと、中央小学校5人、南小学校6人、西小学校10人、東小学校1人、北小学校4人となっております。

山脇 一時預かり事業の実施状況についてはどうか

部長 公立保育園4園で「一時的保育事業」を実施するとともに、地域子育て支援センター「ほっこりーの蕨」でも一時預かりを実施しており、令和4年4月からは、保育の必要な0歳児から2歳児までの児童を幼稚園で定期的に預かる「わらび幼稚園『ベビー保育室』」を開設しております。令和4年度の利用者数は、一時的保育事業が延べ
1,961人、ほっこりーの蕨での一時預かりが延べ228人であり、わらび幼稚園ベビー保育室では、26人の児童に、延べ225月の定期的な預かりを実施いたしました。

山脇 新庁舎や保健センターに整備される子ども家庭センターの愛称についてはどう検討されているか

部長 2つのこども家庭センターの判別を容易にするとともに、市民の皆様にとって親しみのある相談しやすい窓口としていくため、それぞれのセンターに愛称をつける予定であり、新庁舎に設置するこども家庭センターの愛称を平仮名で「わらここ」、保健センターに設置するこども家庭センターの愛称を平仮名で「わらべび」としてまいりたいと考えております。

山脇 養育費支援事業についてはどのような事業を想定されているのか

部長 ひとり親世帯の経済的自立を支援するため、ひとり親世帯の方が保証会社と養育費保証契約を締結する場合の補助制度を創設し、養育費の未払いを防ぐとともに、現状では本制度の対象要件である公正証書等の養育費の取決めを行っているケースが少ないことから、公正証書の作成支援等についても併せて検討してまいりたいと考えております。

◆現図書館の移転後の利用について

山脇 現在の図書館の耐震性や図書館移転後に使用することについての課題は何か

教育部長 耐震補強工事を平成30年度に実施し、耐震基準を満たしていることから、耐震性については問題は無いものと考えております。しかしながら、現図書館は昭和54年の落成から40年以上が経過していることから、施設の老朽化が進んでおり、建物本体の長寿命化が必要であること、また、エレベーターや自動ドア、空調設備等のリニューアルが必要であること等に加え、転用後の用途に応じた改修が必要になることを勘案しますと、財政的な負担は大きな課題であると考えております。

山脇 文化芸術施設の利用についての検討はどうか

部長 教育委員会といたしましては現図書館の跡地の使途は、文化芸術の拠点にふさわしい活用方法を関係各課と協議し、市の方針に沿った計画を立案して参りたいと考えております。

山脇 児童書コーナーや読み聞かせスペースを残して、子どもたちが本にふれあえる場所を残す考えについてはどうか

部長 児童書が充実しているという蕨の図書館の特色を受け継ぎ、新図書館には魅力ある子どもエリアを設置する予定でありますので、現図書館にある児童書は全て新図書館に移管する計画でおります。
しかし、現図書館の児童書コーナーを残して欲しいというご意見があることも認識しておりますので、今後、移転後の施設活用の中での検討課題として参りたいと考えております。

山脇 南町地域への分館設置についてはどう検討が進められているか

部長 現状、具体的な場所は決定しておりませんが、南町分館の候補地として考えられる南公民館と交流プラザさくらの2箇所を現地視察し、他の分館の機能にある予約された図書の受け渡し業務ができるかどうか、また、返却ボックスを設置できるスペースがあるかを確認いたしました。引き続き、他の候補地もあわせて比較し、分館としての機能を十分果たせる施設へ設置できるように検討して参ります。

◆道路改修について

山脇  下蕨公民館通りや、南小学校東側道路は、穴ぼこや道路状態がひどいが、今後の改修についてはどう計画されているか

都市整備部長 路面の補修につきましては、路面性状調査の結果などを踏まえ、優先度の高い路線を選定しており、当該2路線につきましても、舗装の劣化状況を見ますと、優先度の高い路線として補修の必要性を認識しており、計画的に実施してまいりたいと考えております。

山脇 大規模マンション建設にあたって、大型ダンプの頻繁な通行や砂埃などで生活道路がひどい状況になっているが、建設後に施行主に対して改修を申し入れる考えはどうか

部長 マンションなどの建築工事おいて、明らかに工事が原因で破損した道路施設については原状復旧を求めてきているところであります。
また、工事中、道路を著しく汚損し砂埃が発生している場合には、路面の清掃をするなど適切な施工管理及び安全管理を指導してまいりたいと考えております。

◆ 南町桜並木遊歩道などの老木への対応について

山脇 桜並木遊歩道や公園・道路等の樹木の安全点検についてはどのように行われているか
部長 桜並木等の街路樹や公園樹木の安全点検につきましては、樹木の剪定や消毒など、専門業者による年間契約の委託にあわせて、生育状況や病虫害などの点検作業も実施しているほか、職員による巡回点検や自主管理団体など地域の方々からの通報等による確認を適宜行っております。

山脇 南町桜並木遊歩道等の樹木は年数が経過し、太い枯れ枝の落下や老木による倒木の心配が市民から頻繁に指摘されている。専門的な点検や安全な対応をしてほしいと思うがどうか

部長 南町桜並木は、植樹から60年以上が経過し、老木化に伴う安全性の確保が課題であることは認識しているところであります。
そうしたことから、桜の延命化を図るため、これまでに土壌に空気を送り込むエアレーションや施肥のほか、樹勢や樹形を維持するための剪定も実施してきたところであり、一定の効果を発揮していることから、今後もこれらの対応策を継続してまいります。
そのうえで、樹木医による点検を実施することも検討しているところであり、その結果を受けて南町桜並木保存会などと相談しながら対応策を検討してまいりたいと考えております。
 
緑川での特定外来植物の駆除について

山脇 特定外来植物「ナガエツルノゲイトウ」等が緑川の川辺(第一中学校脇、塚越親水公園)で発見されたが、埼玉県に駆除の対策を求めるとともに、市民への広報が必要だと思うがどうか

都市整備部長 「ナガエツルノゲイトウ」は、南米原産の多年草で特定外来生物に指定されており、繁殖力、再生力が強く、生態系に影響を及ぼすほか、水辺に繁殖すると川の流れを阻害する要因も指摘されています。
緑川の管理者であります埼玉県に確認しましたところ、9月上旬に市内の緑川において、ナガエツルノゲイトウ等の小規模な繁殖が確認されたとのことで、10月に駆除を予定していると聞いております。
市といたしましては、関係部署と連携を図りながら注意を払い、特定外来生物を確認した際には、埼玉県に駆除の要請を行ってまいりたいと考えております。

市民生活部長 ナガエツルノゲイトウは、主に水辺で生息するヒユ科の多年草であり、繁殖力、再生力が強く、大群落になると駆除が困難となることから、注意が必要であると認識しております。
生態系への影響を及ぼす懸念があることから、市のホームページや広報誌等にナガエツルノゲイトウをはじめとする特定外来植物等の情報を随時掲載することで、市民へ広く周知を行い、繁茂対策に努めるとともに、引き続き国・県、関係部局との連携を図り、生息域の拡大に注視し、生物多様性の保全に取り組んで参ります。