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2023年12月議会一般質問(シニアとペット、発達障害児トライアングル支援、ケアハウス松原、子育て支援)

◆ペットとくらすシニアの備えサポートについて

山脇 介護保険を利用した際にケアマネジャーによる「シニアとペットの安心したくらしのためのチェックリスト(仮称)」等を用いていざという時の対応を考えておくべきだと思うがどうか
健康福祉部長 先進市の取り組みでは、高齢者がペットのことも含め、安心して、住み慣れた地域で最期まで生活できるよう、ケアマネジャー等の協力のもと、シニアとペットの安心した暮らしのためのチェックリストを作成することで、ペットに関して積極的な情報把握を行い、事前の備えに不安がある人にはボランティアが連携してサポートを行う「ペットと暮らすシニアの備えサポート」を実施していると伺っております。
本市としましては、チェックリスト等を用いた、いざという時の対応は、高齢者がペットと暮らしていくために重要であると認識しておりますが、現時点では、年々、ケアマネジャーの業務量は増加しており、その負担を考慮するなどの課題もあり、慎重に検討していく必要があることから、先進市の制度導入後の状況等、調査研究してまいりたいと考えております。
市長 大事な課題である。しっかり考えて取り組んでいきたい。

山脇 高齢の飼い主がもしもの時に備えて、ペットが安全に安心してくらせる環境を考えるためのサポート体制を整備してほしいと思うがどうか
部長 本市では、高齢者が入院やお亡くなりになり、ペットが飼えなくなった時など、担当するケアマネジャーがご家族等に連絡し引き取りをお願いしているほか、引き取り手がいない場合は、埼玉県動物指導センターに相談するなどの対応を図っております。

◆経費老人ホーム「ケアハウス松原」について

山脇 軽費老人ホームケアハウス松原の直近10年の利用状況はどうか
部長 ケアハウス松原は単身24室、2人部屋3室の計30名が定員となり、年度末現在の入所者数は、平成25年度24名、26年度27名、27年度27名、28年度28名、29年度27名、30年度23名、令和元年度24名、2年度20名、3年度23名、4年度26名となり、直近の令和5年11月末現在では27名となっております。

山脇 介護保険を利用することなく元気な高齢者が安心してくらしていける場として、ケアハウスの役割は近年ますます重要になっていると考えるが、空きがでた場合の広報や、空きがない場合に近隣のケアハウスを紹介するなどの対応はどう行われているか
部長 パンフレットや市および指定管理者である蕨市社会福祉協議会のホームページでの周知のほか、令和3年度からは、民間の施設紹介会社と提携し、広く募集を行っております。また、「空きがない場合」につきましては、近隣のケアハウスを紹介するなど、適切な対応をしております。

◆発達障害児をめぐるトライアングル支援の充実について

山脇 未就学児の発達支援について本市の取り組み状況はどのようか。家族などの「気づき」から「対応」にあたっての支援はどのように行われているか
部長 障害の早期発見から早期療育につなげるための取組みとして、乳幼児健康診査や保護者からの相談支援を実施しています。「気づき」から「対応」までの支援につきましては、お子さんの発達に気がかりを感じた保護者は、医療機関の受診や保健センターなどへの相談を経て、支援の必要性が認められた際は、児童発達支援等のサービスの利用を申請し、サービスの利用を開始する流れとなっております。サービス利用開始後は、当該児童に関わる機関が連携して、利用開始後の状況把握や今後の支援の方向性についてなど、継続的な支援を行っていきます。

山脇 小・中学校において個別の教育支援計画を作成し、支援にあたっている児童・生徒数はどうか。特別支援学級・通級指導教室に通う児童・生徒数はどうか
教育長 小・中学校において個別の教育支援計画を作成し、支援にあたっている児童・生徒数」についてでありますが、令和4年度「個別の指導計画・教育支援計画の作成状況調査」によりますと、小学校では204名、中学校では22名の計画を作成し、支援しております。「特別支援学級・通級指導教室に通う児童・生徒数」についてでありますが、令和5年5月1日現在で、小学校特別支援学級在籍児童数は53名、中学校特別支援学級在籍生徒数は、21名であります。また、難聴・言語障害通級指導教室在籍児童数は63名、発達障害・情緒障害通級指導教室は小学校で31名、中学校で2名在籍しております。

山脇 本市において幼少期から青年期になるまで切れ目なく見守ることができる、認定心理士や臨床心理士などの専門家の配置など、体制を拡充する考えはないか
部長 保健センターでは1歳6か月健診、3歳6か月健診、4歳6か月健診、乳幼児教室、すこやか発達相談、精神発達相談に心理士を配置している。支援体制を充実していく。
山脇 家庭と教育と福祉の連携をはかる「トライアングルプロジェクト」についての検討はどうか
部長 障害のあるお子さんとそのご家族を就学前から学齢期、社会参加に至るまで、切れ目なく支援していく体制を整備していくことが重要であることを踏まえ、厚生労働省及び文部科学省が、障害のあるお子さんに関わる関係機関の連携を推進する取組みとなっております。本市においての現在の取組みとしては、地域自立支援協議会を活用して、福祉関係機関、教育関係機関においての情報共有とそれぞれの関係機関同士の連携強化に努めております。その中で、学校と障害児通所施設の連携の必要性や学校及び保護者等への福祉制度の周知等情報提供の重要性についても課題として認識しており、引き続きこのような課題の解消についての取組を進めていきたいと考えております。

山脇 市長マニフェストにも「発達障害の子への支援拡充」とあるが市長の見解はどうか
市長 トライアングル支援による連携は大事である。保護者への支援や課題や提案をうけてさらに充実したとりくみを行っていいきたい。

◆子育て支援の充実を

山脇 2024年度にむけた保育園および留守家庭児童指導室の申込受付状況はどうか。また、3年間の推移についてはどうか
部長 2024年度に向けた保育園の申込受付状況と3年間の推移」につきましては、10月10日から11月30日まで、子ども未来課窓口において保育園入園の一次受付を行ったところ、319名の新規入園の申込みがありました。3年間の推移につきましては、各年度の一次受付時点の申込者数で申し上げますと、2023年度は320名、2022年度は379名となっております。また、「2024年度にむけた留守家庭児童指導室の申込受付状況と3年間の推移」につきましては、11月13日から12月28日までの期間で子ども未来課窓口において留守家庭児童指導室入室受付を行っているところであります。新規入室希望者の推移につきましては、2023年度は219名、2022年度は217名となっております。

山脇 こども医療費の高校卒業までの完全無料化の実施時期について前倒しできるということだが、スケジュールと広報についてはどうか
部長 令和6年4月診療分からの完全無料化に向けて、令和6年1月上旬に申請が必要な世帯へ申請書を送付して申請を受け付けた後、3月下旬に全対象世帯へ受給資格証を送付する予定となっております。また、広報につきましては、申請書や受給資格証を送付する際にご案内を同封するとともに、広報わらび及び市ホームページでも周知してまいりたいと考えております。

山脇 ひかり幼稚舎の閉園にともない、子育て支援センター機能の継続についてはどうか 
部長 令和6年度末にひかり幼稚舎が閉園となった後も、地域子育て支援センターとして継続したいとの意向を伺っており、市といたしましても継続してまいりたいと考えております。