第5回3市合併協議会(3/26)で田中市長は脱会を拒否
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―志村議員は議会の決議を尊重するよう求める―

 3月26日、第5回川口市・蕨市・鳩ヶ谷市合併協議会が鳩ヶ谷市役所で開催されました。
 前日の蕨市議会での協議会負担金削除の対応を相談するためか、開会が30分程遅れました。
 開会後の冒頭、田中会長が蕨市議会での予算修正や脱会決議について報告し、新年度の協議会予算をどうするかを皆さんに相談したいとして休憩にし、協議しました。
 最初に田中会長は、「脱会決議には法的拘束力はない。蕨市で3300万円が削減されたので、6600万円で予算を考えたい。3300万円はどういう形で出せるか考えていきたい」と述べました。
 それに対して志村議員は、「蕨市では協議会負担金を削減し、脱会決議を行った。市長はこれを踏まえ、脱会を表明した上でその後の収拾策を考えるべきであり、来年度の予算がどうのという問題ではない」との意見を述べました。
 田中市長は「4回も合併協を開催してきた。予算が削られたとか、決議がされたからといって、単にやめますとはいえない。今後、善後策を考えていきたい」と答え、市議会の決議を踏みにじる考えを示しました。 岡崎議員は「市民の意向を確認することが先決だ。市長は1回でも3市の合併について調査したことがあるか」と詰問しました。
 田中市長は「調査はすぐにはできない。今年度(平成15年度の意味)の末には調査をしたい」と答え、市民意向調査を先に行ってから、その結果に基づく合併協議をという議会の議決を無視する態度でした。
 このような応酬があった中で川口の議員が、「川口、蕨の選挙が終わるまで、最小限の暫定予算を組めばいい」との発言をしたのを受け、志村議員が発言を求めているのに田中会長は休憩中の協議を打ち切り、会議を再開しました。
 再開後すぐに、用意してあった平成15年度の事業計画と6600万円の予算案を提出し、3つの最終調査報告書(新市建設計画基礎調査、事務事業現況調査、電算管理・情報システム調査)について説明がされあと、事業計画と予算案の協議に入りました。
 事業計画については志村議員が、「事業を行えば、予算の裏付けが必要になり、矛盾をきたす。合併協議会の規約では、事業費は3市で均等に負担するとなっているが、蕨市は負担金は出さないとなった。この矛盾を市長(会長)はどう考えるのか」と質しましたが、田中市長はまともに答えず「他に御意見ありますか。承認することに御異議ないですね」といい、志村議員が「反対」と叫んでいるのに予算案の協議に移ってしまいました。
 予算案については志村議員が、「蕨市が協議会から脱会すれば新市建設計画の策定は必要がなくなるが、この予算案は1500万円をかけて新市建設計画策定を委託することになっている。無駄な委託となる恐れがあるので反対する」との意見を述べました。協議会の「会議運営申し合わせ事項」では、「委員の意見が一致しない場合は出席委員の3分の2以上の委員の賛同で方針を決する」となっているのに、田中会長はこれを踏みにじって、「他に御意見ありませんね。予算案は承認されました」と、採決せずに協議を打ち切ってしまいました。民主的な手続きを踏みにじる乱暴な議事運営であり、なりふり構わず3市合併を推進する田中市長の横暴さが表れました。
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