3市合併協議会第3回会議が開かれる
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−「協議会だより」創刊やホームページ開設へ−

 川口・蕨・鳩ヶ谷合併協議会の第3回会議が2月5日、川口市グリーンセンターで開催され、次の5項目について協議されました。
 傍聴席は12名分用意され、7名が傍聴しました。

1、合併重点支援地域の指定について

この指定を受けると、政府が市町村合併を促進するために行う支援(合併前に実施される合併に関わる各市の事業に、国が財政支援等を行う)を受けられるもので、各市の申請にもとづいて県が指定します。本来は各市で議論すべきもので、合併協議会の協議事項になじまないものですが、田中会長(蕨市長)は協議事項として提案しました。
 これに対して志村茂議員は、「合併重点支援地域の指定は合併を促進するために行うものであり、指定を受けられる地域の4つの条件の中に、『地域住民の間で合併に向けての気運が盛り上がっている地域』というのがあるが、蕨市では気運が盛り上がっているとは言えないので、蕨市では指定を受けるための申請をすべきでない」との意見を述べました。結局、各市で考えるということで収めました。

2、新市建設計画策定及び事務事業現況調査について

(1)新市建設計画策定について
ア、関係市の総合計画や総合振興計画及び各種資料等を収集し、新市まちづくりに向けた主要な課題を整理する。
イ、新市のまちづくりの基本理念・将来像及び新市計画の基本方針を検討し、新市まちづくり将来構想策定検討案をつくる。
ウ、平成15年度以降、新市建設計画の策定を進めて行く。策定に当たっては、協議会に個別検討委員会を設置し、協議することを予定。
(2)事務事業現況調査について
ア、各種事務事業について各市の相違点を明らかにする。条例、規則などは方向性を定める。
イ、平成15年度以降、事務事業の相違点などの課題を抽出し、協議会専門部会及び分科会で協議し、調整をはかる。
 以上の方針及び(1)と(2)の調査の中間報告を、2月20日に開く第4回協議会で行うことと、3月下旬に開く第5回協議会には全調査を報告するとの説明がされ、質疑応答後了承しました。

3、協議会だよりの発行について

  合併を議論するにあたり、3市の市民に合併問題について様々な情報を共有してもらうために「協議会だより」を発行する。そのための編集委員会を各市から2名ずつ(議員と一般から1名づつ)、計6名の協議会委員で作りたい。創刊号は3月1日付けで25万部発行する。
 この提案に対して志村議員は、「各市から1名の議員では、合併に慎重及び反対の人が編集委員に入れないかもしれず、その場合、『協議会だより』の内容が片寄る心配があるので、編集委員以外の委員も意見を言えるようにしてもらいたい」と述べました。

4、ホームページの開設について

 「協議会だより」同様、3市市民に各種情報を提供するとともに、市民等の声を把握する手段の一つとしてホームページを2月下旬に開設することを了承。

5、平成15年度の協議会予算方針について

 事業費総額を9900万円とし、各市3300万円の負担とする。
 これについて鳩ヶ谷市の委員から、「大きな市と小さな市では負担額に差があってもいいのではないか」との発言がありましたが、事務局は「合併協議会設立会で3市均等負担を承認しているので」と、押し切りました。
 蕨市の担当職員の考えは「対等に意見を言うためにも負担は対等の方がいい」というもので、その考えを尊重するにしても、これだけ多額の負担をしなければならないのですから、合併協議会設立前にもっと川口市、鳩ヶ谷市との合併協議でいいのかを議論すべきでした。
 平成15年度の主な予定事業に関して志村議員は、市民から3市合併についてのアンケートをとることと、市民フォーラムの開催を要望しました。
 平成15年度予算案は、3月下旬に開催される第5回協議会で提案されます。
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